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5-(1) カウンセリングの定義
(1)カウンセリングの定義。
(1)ELハーとクレイマーによる定義(どの定義にも共通する要素をまとめた)。
「カウンセリングとは、心理学的な専門的援助課程である。そしてそれは…略…。つまり、社会の中でその人なりに最高に機能できる自発的で独立した人として自分の人生を歩むようになることを究極的目標とする。」
[要約]
※援助者:カウンセラー⇒心理学的専門教育を受けた専門家。
※対象:クライエント⇒問題を解決すべく援助を求めている人。
※方法:ダイナミックな相互作用。
 ⇒CoとClの心が交流し合い、啓発しあうコミュニケーション。
 ⇒そのなかでClは試行錯誤しつつ自己変革していく。
※人間観:「成り得る人」への成長。
 ⇒よりよく成長しよう、可能性を実現しようとする潜在力を持っている。

(2)「カウンセリング辞典」の定義(國分康孝)。
「カウンセリングとは、言語的および非言語的コミュニケーションを通して、健常者の行動変容を試みる人間関係である。」
[要約]
※対象:健常者⇒「現実原則に従いつつ快楽原則を満たしている人」。
・心理的治療の対象:治すべき人。
・カウンセリングの主対象⇒成長、向上が期待される人。
※方法:言語的及び非言語的コミュニケーションを通した人間関係。
・言語的コミュニケーションと、非言語的コミュニケーションを受け止め伝達する。
・人間関係とは、CoとClの間の温かい信頼関係⇒カウンセリングが成立するための前提条件。
・人間関係の特質。
 1.一方通行ではなく、相互交流的。
 2.相互に信頼感がある。
 3.Coは鬼手物心(やさしさと厳しさ)をもつ。
 4.ClにはCoへの甘え(依存心)と畏敬がある。
※目標:行動の変容⇒反応の増減。
・今まであった反応の消失。
・今まで無かった反応の出現。
| れいこ | 05. カウンセリングの原理 | 16:53 | - | - |
5-(2) カウンセリングの特質
(1)カウンセリングと、サイコセラピー。
・カウンセリングと言う言葉は20世紀初頭にパーソンズが用いた。
「職業相談」「進路相談」
・1942年「カウンセリングとサイコセラピー」の出版で、ロジャーズがカウンセリングとサイコセラピーを同意語として使用。
■カウンセリング。
・歴史・起源:20世紀アメリカ。
・対象:健常者。
・問題:人生の問題。
・立場:可能性をどう活かすかを考える「成長モデルの立場」。
■サイコセラピー。
・歴史・起源:18世紀ヨーロッパ。
・対象:病人。
・問題:病理的問題。
・立場:欠損や障害部分をどう治すかを考える「医療モデルの立場」。
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(2)カウンセリングとその他の相談活動。
■カウンセリングと日常会話。
・共通点:「対話」→カタルシス効果がある。
・相違点:カウンセリングは「心理学的理論に基づいた予測性」をもつ。
■カウンセリングと身の上相談。
・共通点:人生の生きる意欲や力の相談。
・相違点:身の上相談→回答者は自分の社会経験や価値観で指示、叱咤激励。
   :カウンセリング→本人自身が自ら選び、自分の力で解決する支援。
■カウンセリングとコンサルティング。
・共通点:問題解決のための専門家による援助行為。
・相違点:コンサルティング→専門知識に基づく「情報」提示。
    :カウンセリング→クライエント自主的に問題解決する(情報提示も行う)。
■カウンセリングと占い。
・共通点:前途に迷い、不安を持つ人への援助。
・相違点:占い→安心と希望を与える暗示効果と予測、判断を行う。
    :カウンセリング→暗示も予測も判断もしない。
■カウンセリングとソーシャルワーク。
(ソーシャルワークとは、高齢者、子ども、心身の障害者を対象とする社会的、環境的側面からの専門的福祉活動)。
・ソーシャルワーク:心理ケアも含まれるが、日常生活指導、社会保障的援助、、介護、リハビリテーションなどのサービスが大部分。
・カウンセリング:コミュニケーションによる心理的援助が基本。
■カウンセリングと宗教。
・宗教:他社への帰依、よるべき教理、教養がある。
・カウンセリング:本人自身が人生の主人公として自分の生き方を決定。
■カウンセリングと教育。
・共通点:個人の成長、育成を図る。
・相違点:教育→知的な面に働きかけ、社会人、組織人として成長。
    :カウンセリング→常道面に働きかけ、個を尊重し個を伸ばす。


| れいこ | 05. カウンセリングの原理 | 22:47 | - | - |
5-(3) カウンセリングの効果と限界
(1)カウンセリングの効用。
■直接的効果。
・症状の消失。
・職場や家庭での人間関係の改善。
・自分に自信が付く。
・生き方が楽。
・こだわりの減少。
・積極的に自分の問題と向き合える。
■間接的効果。
・不平不満の解消。
・適正、能力の把握。
・欠勤者の減少。
・定着率の向上。
・生産性の向上。
・職場の活性化。
・企業への信頼感、安心感がうまれた。
■成果の判断が困難な理由。
・カウンセラー、クライエント、第三者のそれぞれの評価が一致するときは、成果についての判断はより客観的。
・即効性を持たず後になって効いてくることも多い。
・成果が外から見えにくい。
・成果を測定、評価する視点や方法を絞りにくい。
・どこまで問題を解決、軽減、除去すればいいのか決めにくい。
■カウンセラーから見た効果(問題解決)。
・主訴が解決、解消、改善できたかどうか。
・あるがままに受け入れられるようになったかどうか。
・プラス効果とマイナス効果を考える→ある行動は改善されたが、別の問題が発生する。
■クライエントから見た効果。
・本人自身の良くなったという認知や実感。
・スッキリし、自信がわく→「一山超えた」→本人も同意して終結。
・深い問題ほど、新しい不安や悩みがぶり返す(不満感、不全感)。
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(2)カウンセリングの限界。
・カウンセラーは自分自身の限界をわきまえ、能力向上に努める。
・積極的にスーパービジョンを受ける→指導援助を受ける。Coの成長に不可欠。
・リファーを行う判断力を身につけ、リファー先との連携確保。
■カウンセラー側の限界。
・知識、能力不足。
・臨床体験不測。
・理論的固執
・対応人数の限界。
■クライエントの限界。
・モチベーションの不足。
・知的能力の不足。
・病態水準。
・環境要因による限界(時間、場所、サポート、難しい家庭問題など)。
■両者の関係による限界。
・血縁関係。
・役割関係。
・利害関係。
・相性。
| れいこ | 05. カウンセリングの原理 | 12:00 | - | - |