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2-(1) カウンセラーの意義と役割
●産業カウンセリングの目的。
・産業カウンセリング:産業社会で行われるカウンセリング活動の総称
・目的:勤労者の人間的成長を援助すること。
・産業カウンセリングとは、働く人の生涯にわたる成長過程を通して、その人が効果的に機能できるように、個人的・社会的技能を身につけ、さまざまな問題解決意思決定の能力を発達させることを援助する過程。
●(倫理綱領(定義)2条):産業カウンセラーの定義。
呼称に関わらず社団法人日本産業カウンセラー協会が認定した有資格者(キャリアコンサルト有資格者を含む)。
●基本理念。
※(倫理綱領(使命)1条):人間尊重を基本理念として個人の尊厳と人格を最大限に尊重し、深い信頼関係を築いて勤労者に役立つことを使命とする。
・(使命1条-2):個人の尊厳と人格の尊重。
社会的現象や個人的問題はすべて心のありようにより解決できるという立場をとらず、勤労者の問題は、勤労者を取りまく社会環境の在り方と関連していると捉える。
・(使命1条-3):勤労者に役立つこと。
産業の場での相談、教育および調査などにわたる専門的な技能をもって勤労者上質な職業人生(Quality of Working Life)の実現を援助し、産業の発展に寄与する。
※(倫理綱領(基本的立場)4条):人間尊重。
1・職務を行うにあたり、人種国籍心情性別年齢社会的身分、または門地等により差別しない
2.社会的・文化的・歴史的に形成された差性(ジェンダー)が固定化する慣行を見直す視点で行動する。
※(倫理綱領(責任)3条):社会的に期待される働く人への援助専門家として社会的識見とカウンセリング等の専門的技能を保持し、人格の養成に努める。
・(3条-2)援助専門家:援助専門家であることを自覚し、健全なる精神を保持して日常の行動においても慎みを持ってあたるよう努める。
・(3条-3)人格の養成:いかなる厳しい問題に直面しても、自己の健全な心の状態を維持できるよう訓練しておかなければならない。
・(3条-4)健全なる精神:自己の身体、精神あるいは諸事情の損傷によって援助専門家として健全性を欠き、他者を毀損する恐れがある場合は、その仕事の一部あるいは全部について差し控える
・(3条-5)慎みを持ってあたる:マスメディアに対して意見を発表する場合は、個人的意見であることを明示し、組織としての考え、意見、見解は差し控える。
●産業カウンセリングの職域。
・「産業の場」とは、働く人々のいる職場であり、組織化された集団。
(産業=企業ではなく、学校、病院、各種団体、公共団体、保育園損その他の施設)
●産業カウンセラーに必要な条件。
・カウンセリングの学識・技能
・産業の場に密着に関連する関係諸科学等の専門技能・知識
●産業カウンセリングの対象。
※対象とする人。
組織化された集団で働く人すべてとその家族
・経営者も含み、双方の架け橋としての社会的役割
・働くことを求めている人の進路指導や職業選択
※対象とする事項。
・働く人の職場生活上の諸問題(職務や職場の問題)。
・働く人の職場生活に関連する背景事情
●主な機能:相談機能教育機能環境調整機能
| れいこ | 02. 産業カウンセラーの役割と活動 | 01:52 | - | - |
2-(2) カウンセラーの活動領域
[産業カウンセラーの活動領域].
■1■メンタルヘルス対策への援助。 
■2■キャリア開発の援助。 
■3■職場における人間関係開発への援助。
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■1■メンタルヘルス対策への援助。
(1)問題行動の除去や治療だけでなく、よりよい適応と成長や発達を援助することが、メンタルヘルスの保持増進活動の中心。
(2)メンタルヘルス対策の三本柱。
 →1)カウンセリング 2)リラクセーション 3)メンタルヘルス教育。
(3)精神障害者の早期発見と対処・治療的カウンセリング。
(4)管理監督者へのコンサルテーション。
(5)組織への働きかけ。
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(2)メンタルヘルス対策の三本柱。
1)カウンセリング。
・過剰ストレスによってメンタルヘルス不全が生じる前に、ストレス対策として
 のストレスマネジメントを行うことが産業カウンセラーの大切な活動。
・自己管理と集団管理の側面がある。
 ア)自己管理:気付き・成長の促進・問題解決・認知のゆがみの修正など。
 イ)人事管理・環境管理・教育訓練など。
2)リラクセーション。
・産業カウンセラーはストレス対策の一環としてリラクセーションの知識と
 方法を身につけ、指導できることが必要→自律訓練法・漸進的弛緩法など。
3)メンタルヘルス教育。
・メンタルヘルスは単に個人の健康というだけではなく、企業にとって生産性
 の向上、人事労部管理と結びつくリスクマネジメントとしても重要な問題。
・したがって、働く人や管理監督者に対して、メンタルヘルス教育を行う。
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(3)精神障害者の早期発見と対処・治療的カウンセリング。
・早期発見と、産業精神保健スタッフとの連携をとり早期に対応すること。
・事業場外の専門機関や、専門医との連携の下にカウンセリングやケアを行う。
・精神障害で休養後の職場復帰の場合、職場への再適応の側面から、
 産業保健スタッフとしてのチームワークが不可欠。
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(4)管理監督者へのコンサルテーション。
・管理監督者が安心して相談できる場の提供。
・部下の職場不適応に関する疑問や不安及び対応についてともに考え、
 現実的で適切な助言をすることは、産業カウンセラーのメンタルヘルス活動
 の大きな役割。
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(5)組織への働きかけ。
・企業の経営方針、人事施策などは、従業員のメンタルヘルスや職場組織に
 影響を与える。
・職場のストレス要因を的確に把握し、対処を計画して組織にフィードバック
 する。
・産業カウンセラーは、心理学的知識などを活用して労働現場や企業組織の
 調査・労働科学的解析を実施し、専門的見地から勤労者の働く場の改善に
 ついて提言を行う。
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■2■キャリア開発の援助。
・社会背景。
 →産業構造の変化、技術革新の進展、働く人の就業意識、就業形態の
 多様化において終身雇用、年功序列という雇用形態が崩れ、労働移動
 が激しくなった。
・求められるもの→企業外でも通用する職業能力。
・キャリア開発の分野での産業カウンセラーの活動。
 →働く人のより上質な職業生活(QWL)の実現の援助。
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■3■職場における人間関係開発への援助。
→働く人の成長を促し、人間関係を育成するための活動で、主に
 グループアプローチとして行われる。
(1)組織開発。
 ア)人間関係能力の開発(リーダーシップ能力の開発・価値観の明確化)
 イ)集団的能力開発(組織開発(チームワーク)・意思決定)
(2)対人関係開発。
 ア)対人関係能力の開発(管理監督者のリスナー訓練・ソーシャルスキル
  トレーニング・アサーショントレーニング)。
イ)構成的グループエンカウンター。
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(1)組織開発→ラボラトリィー方式による体験学習と事例検討方式。
・ラボラトリィー方式。
 グループダイナミックスの基礎を築いたレヴィンらが開発したトレーニング
 グループから発展してきたもの。目標は、個人ということではなく組織開発
 への志向。
 
 ア)人間関係能力の開発。
  ・リーダーシップ能力の開発→リーダーに要求される能力とは、
   総合判断力・専門的技術的能力・人間関係能力・人間理解・動機付け・
   プロセスの把握・フィードバック・リーダシップの効果的応用能力。
  ・価値の明確化→個々の価値観の違いを確認し、受容し合う相互理解。
 
 イ)集団的脳力開発。
  ・組織開発(チームワーク)→組織の中のチームやタスクグループを、
   より効果的な仕事集団として成熟、発展させていくプロセス。
  ・意思決定→目標達成のために、ひとつの手段を決定していくこと。
   情報の収集と処理が重要。
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(2)対人関係開発→個人を基本的に尊重し、個人が目標に到達するまでの選択的
 プロセスをたどっていく方法。
 
 ア)対人関係能力の開発。
  ・管理監督者のスキナー訓練→管理職研修などにメンタルヘルス教育や
カウンセリングマインド研修とする積極的傾聴の訓練。
  ・ソーシャルスキルトレーニング→適切な社会的相互作用を形成・維持・
   発展させるために必要な対人関係で遂行される技能。
  ・アサーショントレーニング→自分も相手も大切にしながら、自分の感情、
   考え、要求などを主に言語を通して適切に表現する能力を養う人間関係
   の訓練。
 
 イ)構成的グループエンカウンター。
  ・エクササイズを介してリレーションをつくり、自己理解、他者理解、
   人生理解を促進する教育的色彩の強い援助方法。
| れいこ | 02. 産業カウンセラーの役割と活動 | 14:51 | - | - |