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9-(1) 心理テストの基礎知識
(1)心理テストの意義。
●心理査定(アセスメント)、理解や判断の情報を得るためのかかわり、1)心理テスト(検査)、2)面接、3)行動観察、4)記録分析。
●心理テスト:客観性、短時間で信頼性、妥当性
(2)心理テスト(検査)の効用と目的。
●効用:客観的・科学的に診断、短時間に多方面の内容を診断、行動観察や面接では分からないことを診断、無意識世界の深層心理を診断(テストの種類:ロールシャッハ、TAT、バウム、SCT、P-F) 、葛藤や悩みを解決解消、複数テストで問題の原因や特徴を診断し、今後の指導の指針を把握。
●目的:現在の状態から今後のかかわりや処遇の方針を立てる、予後を予測、かかわりの結果としての効果を測定。
(3)心理テスト利用上の留意点。
●限界:補助的な道具、テストによっては信頼性に乏しい、投影法は査定が困難、被検査者の気分に左右されやすい、年齢や能力によっては実施困難。
●留意点:十分な知識と経験と技術、(13条3項:十分に訓練をいけていない心理テストは実施しない)、分析方法や結果の解釈の仕方。使用目的を明確化、標準化された心理テストを使用。手引書(解説書)通りに行う。無意味な負担をかけない、検査の欠点を補うテストバッテリーを編成。負担を少なく効率的に行う。実施に関しては披検者の了解と信頼関係を保つ。テストの使用目的や方法を説明、事前に十分な信頼関係。ラポール形成、被検者の体調配慮、実施環境配慮、被検者のテスト内容の理解と正規の手続き、テスト内容の助言や援助は控える。結果にレッテルを貼らず、過信せず控えめに解釈、結果は一つの資料。専門用語は使わずクライエントに希望を与える伝え方、得点の良かったところから説明、改善点は後回し、結果の解釈にクライエントも参加させる。
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(1)心理テストの意義。
・心理査定(アセスメント)。
カウンセリング活動をより効果適切に行うために個々のクライエントがどのような状態(状況)にあるのかを理解したり、どのような援助や処置を求めているのかなどの判断するための情報を得るためのかかわり。
・心理査定(アセスメント)の種類。
 →1)心理テスト(検査)、2)面接、3)行動観察、4)記録分析。
・心理テスト:短時間で信頼性と妥当性を代表とする客観性を担保しようとして発展。
 ※客観性:テストの結果を評価する場合に、個人的な興味や好き嫌いが影響するようなことが内容にテストができる。
 ※信頼性:同じ被検者にテストを行う限り、誰がいつ行っても同じ結果を得る程度のこと。
 ※妥当性:測定しようとしている現象を、テストがどのくらい正しく測定しているかを示すもの。
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(2)心理テスト(検査)の効用と目的。
・効用。
1.クライエントの行動傾向や特性を客観的・科学的に診断。
2.短時間に多方面の内容を診断。
3.行動観察や面接では分からないことを診断。
4.各種の投影テストの利用で、無意識世界の深層心理(愛情や敬意、憎しみや欲求、攻撃など)を診断。(テストの種類:ロールシャッハ、TAT、バウム、SCT、P-F)
5.心理テストの種類によっては、テストで被検者の葛藤や悩みを解決解消。
6.複数テストで問題の原因や特徴を診断し、今後の指導の指針を把握。

・目的→以下の参考資料となる。
1.現在の状態(過去の資料も含まれる)から今後のかかわりや処遇の方針を立てる。
2.予後を予測。
3.かかわりの結果としての効果を測定。
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(3)心理テスト利用上の留意点。
・限界。
1.補助的な道具。
2.テストによっては信頼性に乏しい。
3.投影法は査定が困難。
4.被検査者の気分に左右されやすい。
5.年齢や能力によっては実施困難。

・留意点。
1.十分な知識と経験と技術を持つ。
(13条3項:十分に訓練をいけていない心理テストは実施しない)
※テストの方法だけでなく、分析方法や結果の解釈の仕方にも精通。
2.使用目的を明確化し、標準化された心理テストを使用。
※自己流であってはならず、手引書(解説書)通りに行うことが大切。
3.クライエントに無意味な負担をかけない。
※多くの場合、検査の欠点を補う形で、テストバッテリーを編成。
※クライエントに出来るだけ負担を少なく効率的に行う。
4.ある程度面接してから実施し、実施に関しては披検者の了解と信頼関係を保つ。
※テストの使用目的や方法を説明。
※実施する前に十分な信頼関係をつくる。
5.テスト実施の際の留意点。
※被検者とのラポール形成。
※被検者の体調配慮。
※実施環境配慮。
※被検者のテスト内容の理解と正規の手続き。
※テスト内容の助言や援助は控える。
6.テスト結果にレッテルを貼らず、過信せず控えめに解釈する。
※結果は心理学的診断のための一つの資料。
7.結果は専門用語は使わずクライエントに希望を与える伝え方をする。
※得点の良かったところから説明し、改善点は後回し。
※テスト結果の解釈にクライエントも参加させる(クライエントの感情を述べる機会を与える)。
| れいこ | 09. 心理テストの利用 | 18:15 | - | - |
9-(2) 心理テストの種類
・一般的な心理テストの分類
●能力検査:(知能検査、発達検査、適性検査、学力検査、その他)。
●性格(人格)検査:((1)質問紙法、(2)投影法、(3)作業検査法)
●産業カウンセラーとして習得するものは、教育訓練用と性格(人格)検査。
(1)質問紙法(チェックリスト法)→答えを○×で記入。
●YG/矢田部・ギルフォード(YーG)性格検査・アメリカのギルフォード矢田部達郎らが標準化・日常的な12のパーソナリティ測定・簡便で信頼性が高い→臨床、教育、産業で活用・検査結果のプロフィールで判定、準型、混合型に判定(A型(平均型)、B型(不安定積極型)、C型(安定消極型)、D型(安定積極型)、E型(不安定消極型))・情緒性の適応性因子群(CからCoまでの6尺度)、広義の向性(内向−外向)の因子群。
●CMI(コーネルメディカル・インデックス)→「はい」か「いいえ」の二者択一・コーネル大学のブロードマン考案・心身にわたる自覚症状の効率的な調査を目的とした健康調査票・身体的自覚症状と精神的自覚症状の質問項目・職場や学校などで精神保健管理に利用・適応可能対象者は14歳以上で内容が容易。
●VPI(職業興味検査)・アメリカの職業心理学者ホランドが開発・日本版は労働政策研究・研修機構によって発行・160の具体的な職業(名)、それぞれの職業に対する興味・関心の有無を回答・6つの「興味領域尺度」と、5つの心理的傾向(傾向尺度)を測定・職業ガイダンスや就職セミナーで、指導・教示のもと集団実施も可能。
●GHQ(The General Health Questionnaire)(精神健康調査票)・日本版GHQ精神健康調査票(28項目版、30項目版の短縮版)・精神的健康度の指標に、身体症状、不安と不眠、社会的活動障害、うつ状態に関する因子に対応する質問項目で構成・質問項目は読上げて答えてもらう簡便・容易・企業・学校・医療機関などで利用。
●SDS(うつ性自己評価尺度)・日本では、精神保健のためのスクーリングテストなどで利用・20の質問項目、憂うつ、不眠、食欲や将来の希望の有無、充実感など。
●EPPS(性格検査)・マレーの欲求−圧力理論に基づいて、アメリカのエドワーズが作成・15の特性の強さの程度を測定(達成、秩序、顕示、自律、親和、他社認知、救護、支配、無罰、養護など)・検査結果はパーセンタイルでプロフィール化され、欲求全体からの相対性が分かる。
●MMPI(ミネソタ多面人格目録)・日本では、MMPI新日本版・ミネソタ大学で開発された心理診断的機能を持つ人格目録・550の質問項目・妥当性尺度(4尺度):受験態度チェックが目的、と臨床尺度(10尺度):パーソナリティ特徴を査定。
●エコグラム・交流分析に基づいて、デュセイが開発(日本では:東大式エコグラムTEG)・5つの自我状態・5尺度の強弱を棒グラフや折れ線グラフで表示・自分自身に気づき、対人関係の歪みを知り、修正する手がかりを把握。
(2)投影法(プロジェクティブ・テスト(テクニック)、投映法)。
●漠然とした刺激を提示して自由に反応や答えを促し、パーソナリティや内的葛藤などを分析、把握・判定は専門的な知識と技術が必要。
※SCT(文章完成法テスト)・未完成の文章を提示し、自由に連想したことを記入して文章を完成させ、特性を知る心理検査・「私を不安にするのは」「もし私の父が」「私の職場では」など・現在の問題や将来の目標に触れる刺激文で、心的、環境的状況を幅広く把握する意図・言語使用のため、文章を完成できる能力のあるものにしか使用できない。・パーソナリティや願望、葛藤、環境、対人関係などを把握。
※PFスタディ(絵画−欲求不満検査)・ローゼンツヴァイクが開発・欲求不満に対する反応からパーソナリティを類型的に把握・24の欲求不満場面の絵を見て言葉を書き込み、その反応で人格の傾向を明確化。
※TAT(絵画・主題統覚検査)・アメリカのマレーとモーガンが開発・ある場面・情景を描いた絵に対して作られる空想的な物語の内容で人格の特徴を明確化・作られた物語の主人公に同一視する被検査者の欲求や感情、コンプレックスや葛藤を明確化・児童版:CAT−H(幼児・児童絵画統覚検査)・高年版:SAT(高年者絵画統覚検査)。
※ロールシャッハ・テスト・スイスの精神科医ロールシャッハが創案・左右対称の模様(インクのシミ)の連想から、パーソナリティを分析把握する検査・10枚の図版(5枚は無色彩、5枚は有色彩)。
※バウムテスト(空間図式)・スイスのコッホが考案・画用紙に樹木を書かせる性格検査。・実施法が簡単→病院や児童相談所などにも普及。
(3)作業検査法。
●被検者に一定の作業課題を一定時間課し、その作業量の推移に着目して、パーソナリティを測定・診断する方法・個人だけで無く集団実施も可能。
※内田クレペリン検査・ドイツのクレペリンが考案した「連続加算」から内田勇三郎が独自に発展・標準化・精神作業の実験心理学的研究・5つの因子(意思緊張(集中持続)、興奮、慣れ、練習効果、疲労)が互いに働きあい、被検者の精神状態に応じて作業量が独特の曲線を示すという考え・仕事の処理能力、積極性、意欲、行動ぶりなど、意思的な能力の計画傾向を測定。
※職業適性検査・職業(仕事)に必要とされる能力を測定・「一般職業適性検査」「特殊職業適性検査」・アメリカ労働省の「一般職業適正検査」・日本でも厚生労働省編一般職業適性検査(1952年初版、ほぼ10年ごとに改訂)・9つの適正能力を測定(知的能力、言語能力、数理能力、書記的知覚、空間判断力、形態知覚、運動供応、指先の器用さ、手腕の器用さ)。
(4)観察法によるアセスメント。
●表情、態度、行動様式などを観察、心理診断に必要な情報を得る。
●カウンセラーとクライエントが出会った瞬間〜視界から去った時が終了。
●直接出会う前に、本人から行動様子を聞いたり、周りの人から状態を聞き理解を深めていく。
●観察手法:日誌法、事象見本法、評定尺度法、時間見本法など。
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・一般的な心理テストの分類
※能力検査(知能検査、発達検査、適性検査、学力検査、その他)
※性格(人格)検査((1)質問紙法、(2)投影法、(3)作業検査法)
※産業カウンセラーとして習得するものは、教育訓練用と性格(人格)検査。
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(1)質問紙法(チェックリスト法)→答えを○×で記入。
1.YG/矢田部・ギルフォード(YーG)性格検査。
・アメリカのギルフォードらが考案した人格目録から矢田部達郎らが標準化。
・日常的に見られる12のパーソナリティ特性を測定。
・簡便で信頼性が高い→臨床、教育、産業といったさまざまな場面で活用。
・検査結果のプロフィールによって判定。及びそれらの準型、混合型に判定。
 A型(平均型):尺度に偏りが無く目立った特徴がない。
 B型(不安定積極型):バランスを書いた性格で、反社会的行動に出やすい。
 C型(安定消極型):安定しているが消極的。
 D型(安定積極型):情緒安定、活動的、外交的。
 E型(不安定消極型):内向的で過敏、無気力になりやすい。
・情緒性の適応性因子群(CからCoまでの6尺度)、広義の向性(内向−外向)の因子群。

2.CMI(コーネルメディカル・インデックス)→「はい」か「いいえ」の二者択一。
・コーネル大学のブロードマンらによって考案。
・被検者の心身にわたる自覚症状の効率的な調査を目的とした健康調査票。
・身体的自覚症状と精神的自覚症状の質問項目からなる。
・職場や学校などで精神保健管理に利用。
・適応可能対象者は14歳以上で内容が容易。

3.VPI(職業興味検査)。
・アメリカの職業心理学者ホランドが開発。
・日本版は労働政策研究・研修機構によって発行。
・160の具体的な職業(名)を提示し、それぞれの職業に対する興味・関心の有無を回答。
・6つの「興味領域尺度」と、5つの心理的傾向(傾向尺度)を測定。
・職業ガイダンスや就職セミナーで、指導・教示のもと集団実施も可能。

4.GHQ(The General Health Questionnaire)(精神健康調査票)。
・日本版GHQ精神健康調査票(28項目版、30項目版の短縮版)。
・テスト内容は、精神的健康度の指標に、身体症状、不安と不眠、社会的活動障害、うつ状態に関する因子に対応する質問項目で構成。
・質問項目は読上げて答えてもらう簡便・容易さがある。
・企業・学校・医療機関などで利用。

5.SDS(うつ性自己評価尺度)。
・日本では、精神保健のためのスクーリングテストなどで利用。
・20の質問項目は、憂うつ、不眠、食欲や将来の希望の有無、充実感などがある。

6.EPPS(性格検査)。
・マレーの欲求−圧力理論に基づいて、アメリカのエドワーズが作成。
・マレーの欲求表に基づいて想定された15の特性の強さの程度を測定。
(達成、秩序、顕示、自律、親和、他社認知、救護、支配、無罰、養護など)。
・検査結果は、パーセンタイルでプロフィール化され、欲求全体からの相対性が分かる。

7.MMPI(ミネソタ多面人格目録)
・日本では、MMPI新日本版。
・ミネソタ大学で開発された心理診断的機能を持つ人格目録。
・550の質問項目。
・妥当性尺度(4尺度):受験態度チェックが目的、と臨床尺度(10尺度):パーソナリティ特徴を査定)。

8.エコグラム。
・交流分析に基づいて、デュセイが開発(日本では:東大式エコグラムTEG)。
・5つの自我状態に対応した5尺度の強弱を棒グラフや折れ線グラフで表示。
・自分自身に気づき、対人関係の歪みを知り、修正する手がかりを把握。
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(2)投影法(プロジェクティブ・テスト(テクニック)、投映法)。
・漠然とした刺激を提示して自由に反応や答えを促し、その反応からパーソナリティや内的葛藤などを分析、把握する。
・判定は、かなり専門的な知識と技術を必要とする。
※SCT(文章完成法テスト)。
・未完成の文章を刺激材料として提示し、自由に連想したことを記入して文章を完成させ、そこから特性を知る心理検査。
「私を不安にするのは」「もし私の父が」「私の職場では」など。
・現在の問題や将来の目標に触れる刺激文で、心的、環境的状況を幅広く把握する意図がある。
・言語使用のため、文章を完成できる能力のあるものにしか使用できない。
・パーソナリティや願望、葛藤、環境、対人関係などを具体的に把握できる。
※PFスタディ(絵画−欲求不満検査)。
・ローゼンツヴァイクが開発。
・欲求不満に対する反応からパーソナリティを類型的に把握。
・24の軽い欲求不満場面の絵を見て言葉を書き込み、その反応で人格の傾向を明らかにする。
※TAT(絵画・主題統覚検査)。
・アメリカのマレーとモーガンが開発。
・ある場面・情景を描いた絵に対して作られる空想的な物語の内容から人格の特徴を明確化。
・作られた物語の主人公に同一視する被検査者の欲求や感情、コンプレックスや葛藤を明確化する。
・児童版:CAT−H(幼児・児童絵画統覚検査 主に7〜10歳)。
・高年版:SAT(高年者絵画統覚検査 65歳以上)。
※ロールシャッハ・テスト。
・スイスの精神科医ロールシャッハが創案。
・左右対称の模様(インクのシミ)が何に見えるかと言う連想から、パーソナリティを分析把握する検査。
・10枚の図版(5枚は無色彩、5枚は有色彩)。
※バウムテスト(空間図式)。
・スイスのコッホが考案。
・画用紙に樹木を書かせる性格検査。
・実施法が簡単→病院や児童相談所などにも普及。
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(3)作業検査法。
・被検者に一定の作業課題を一定時間課し、その作業量の推移に着目して、パーソナリティを測定・診断する方法。
・個人だけで無く集団実施も可能。
※内田クレペリン検査。
・ドイツのクレペリンが考案した「連続加算」にヒントを得て内田勇三郎が独自に発展・標準化。
・精神作業の実験心理学的研究のためのもの。
・5つの因子(意思緊張(集中持続)、興奮、慣れ、練習効果、疲労)が互いに働きあい、被検者の精神状態に応じて作業量が独特の曲線を示すという考え。
・仕事の処理能力、積極性、意欲、行動ぶりなど、意思的な能力を中心とした計画傾向を測定。
※職業適性検査。
・職業(仕事)に必要とされる能力を測定する検査。
・「一般職業適性検査」「特殊職業適性検査」がある。
・現在、最も整備されているもの:アメリカ労働省の「一般職業適正検査」。
・日本でも厚生労働省編一般職業適性検査(1952年初版、ほぼ10年ごとに改訂)。
・9つの適正能力を測定(知的能力、言語能力、数理能力、書記的知覚、空間判断力、形態知覚、運動供応、指先の器用さ、手腕の器用さ)。
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(4)観察法によるアセスメント。
・表情、態度、行動様式などを観察し、心理診断に必要な情報を得る。
・カウンセラーとクライエントが出会った瞬間から始まり、視界から去った時が終了。
・直接出会う前に、本人から行動様子を聞いたり、周りの人から状態を聞き理解を深めていく。
・観察手法:日誌法、事象見本法、評定尺度法、時間見本法など。
| れいこ | 09. 心理テストの利用 | 11:42 | - | - |